ある居酒屋のお話です。(数年前の事です)
とっても美味しい料理やお酒を提供しているのに、だんだん客足が遠のき、一番繁盛する金曜の夜だというのにお客は一組、そして、開店から一年過ぎたころにはお店を閉めざるを得ない状況となってしまった店主のお話です。
この店主がお店を閉店させてしまったのは二度目です。
しかも同じことが原因で。
なぜ、料理もお酒も美味しいのに閉店となってしまったのか。
それはすべて店主の一つのこだわりが原因となっていました。
居酒屋という形態にも関わらず、とにかく料理が出てくるのに時間がかかる。
一品でてくるのに、30分待つのは当たり前、ひどい時には40分、50分と待たせてしまいます。
お客さんは待ちくたびれて、オーダーした料理をキャンセルして帰ってしまう。
それでも店主は、作り置きなどはせず、すべての料理を温かく出来立てで提供する事にこだわり続け、どうしたらお客さんの要望に応えられるかなど、改良することはありませんでした。
手の込んだ温かい料理を出すことは間違いではありません。
ただ、お客さんが求めていることと自分のこだわりの妥協点を見出すことは必要です。
ここで一番の問題は、お客さんが求めている事に対し、自分のこだわりを押し通し、改良しなかったということです。
お金を得るということは(直接お金に結び付くかどうかは関係ありません。)
- 誰かの問題を解決すること
- 誰かの望みを実現すること
- 誰かの喜ぶ行動をすること
そして、自分のサービスを誇りに思うことです。
なによりも【信頼】を得ることです。
今回の失敗は、自分のサービスに誇りをもっていたかもしれませんが、それは自己満足でしかなく、お客さんの望みや喜びに結びつかなかったことです。
商売(仕事)をするということは<改良>し続ける事です。
収入を増すためやること。
- 自分が提供できる価値を増す(スキルアップ、自分の価値を過少しない、メンタルも大事。)
- セルフイメージ(自分がどのように自分を観ているか?)
- 0からお金を生み出す勉強をする
これから独立を考えている皆さん、まずは身の丈に合った経営からスタートしてください。
最初から背伸びするのは危険です。
最後に、私が勧められて読んだ本の中で、皆さんにもおススメしたい本をご紹介します。
- 「繁栄の法則」(戸が笑う) 北川八郎著 至知出版
特に「ある工務店の話」は、ぜひ読んでほしいと思います。
※この本はもう廃刊になっているかもしれませんので、図書館や古本屋で見つけてみてください。
- 成功者がくれた運命のカギ CHANCE 犬養ターボ著 飛鳥出版