今日は心理学者ユングの「シャドウ」についてのお話です。
時に、身近な人間関係の嫌悪の原因にもなりかねない、自分の中に潜む「シャドウ」と一度向き合ってみませんか?。
どなたでも「どうしてもこの人は苦手、嫌い」という人はいるのではないでしょうか。
その人がより身近な人だったら、それはより深刻です。
そんな人間関係で悩んでいるとしたら、この「シャドウ」を理解することで、心の悩みが少しは軽減するかもしれません。
「シャドウ」とは、簡単に説明すると自分自身で見えていない盲点のことで、「シャドウ」と名付けたのは心理学者のユングです。
ユングは「無意識のなかにある否定されるもの」を「シャドウ(影)」と名付けました。
心理学では、
他人に対して批判的な気持ちになっている時や、特に怒りの感情があったり、またその人を否定したくなっている時、実はそれは自分自身の欲求不満を見せてくれている。
といいます。
自分自身の人生が100%うまくいっている人は、他人を気にしません。
人は誰かを批判するとき、相手が悪いからだと無意識のうちに思っています。
自分の中に理由があるとは微塵にも思っていません。
これが「シャドウ」と言われる所以です。
この「シャドウ」は、うまく使うとその人の原動力にもなりますので、必ずしも悪いことばかりではありません。
ただ、無意識の中で暴走させると、その人との関係をさらに悪化させ、時に自分自身の体調にも影響を及ぼすことがあります。
そこで、「シャドウワーク」のおススメです。
この「シャドウワーク」のメリットは、
・真に自分らしく生きられるようになる。
・自分が本当に望む人生に気づくことができる。
・より忠実に生きられるようになる。
ということで、以下の質問を自分自身にしてみてください。
1.あなたが人を見て、何かしら批判の気持ちや怒りの感情を感じた時に、この人やこの現象の何がそんなに嫌な人なのだろう?と自分自身に聞いてみる(できるだけ明確に)。
2.本当は何が羨ましいんだろう。
(その対称に羨ましいと持っている部分が必ずある)
3.この批判や怒りの感情は、自分の子供の頃の経験とどう関係しているのだろう?。
(自分自身に聞く。他人に原因はなく、自分の育ちだったりする。)
自分の内なる魂に問いかけてみてください。
答えはいつも自分自身の内側にあります。
いつも「素直」でいること。
「感謝」と「笑顔」の日々。
これが幸せを引き寄せる一番の切り札です。
人を責めるのは自己満足だけ。
相手にも言い分はあります。
「正しさ」は一つだけではありません。
同じ出来事でも、人のよって受け取り方が違います。
そういうことに気づくと、心は今より少しは穏やかになるはずです。
※今日のお話は、「心のしくみを探る ユング心理学入門Ⅱ」(林道義著)を参考とし、ライフコーチ三凜さとしさんのお話をシェアさせていただきました。