人の魅力ってたくさんありますが、今日は「人間性」のお話です。
先人たちのその知識・経験は、今日の私たちに素晴らしいものをたくさん残してくれています。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の意味は、「立派な人ほど謙虚な姿勢である」ということですが、敢えて説明するまでもなく、皆さん、一度は聞いたことのある言葉だと思います。
私が就職が決まった時、お世話になっていたお寺のお祖母ちゃんに言われた言葉でもあります。
今でも忘れずに思い出す言葉です。
さて、日本人の礼儀作法の一つにお辞儀があります。
感謝や謝罪をするときにでも必ずお辞儀が伴います。
お辞儀は、日本人の一つの文化かもしれません。
また、欧米ではハグ🤗や握手、言葉で気持ちを表します。
日本人はお辞儀をすることで相手に敬意や謝辞を表します。
お辞儀にも作法があり、シーンに合わせて「真」「行」「草」と3つの種類があります。
立場が違っても相手の人に敬意を表す行動ができるのか、そこにその人の人間性が現れます。
どうも人間は、立場が上になると勘違いをして人を見下す人と、こちらが恐縮するほど気づかいをする人に分かれるようです。
自分より、年下や立場の低い、そして経験の浅い人と思っている人などに対して、傲慢な態度を取ることは、軽蔑されることはあっても、信頼されることはありません。
部下には厳しく礼儀を求めるにも関わらず、実はその上司ができていないということは多々あるのです。
部下はそういう上司の振る舞いを見ているものです。
そういう振る舞いをする人は必ずどこかでしっぺ返しがあります。
そんな人っていませんか?。
そういう時を目にすると「あ、やっぱり!」と思いますよね。
私も何人も見てきました。
若いころ、当時の上司に言われ今でも覚えている言葉があります。
それが「どんな優秀な人でも、最後は人間性だよ」です。
本当にそう思います。
これは、あるCAさんのお話です。
長年働いていると当然のことながら様々なお客様と出会います。
そんな中で忘れられないお客様が一人だけいるそうです。
ファーストクラスに搭乗するお客様には一人づつご挨拶をするそうです。
そのお客様は名前を出すと誰でも知っている立場の方なそうですが、いつものように名前を呼び挨拶をしたら、わざわざ立ち上がって挨拶を返してくれたそうです。
また帰り際には丁寧に「ありがとう」と声をかけてくれたそうです。
わざわざ座席から立ち上がって挨拶を返してくれたお客様はこの方が、最初で最後だったそうです。
素敵ですよね。
分け隔てなく、いつでもどこでもきちんと頭を下げてお礼を言う。
こういう上司の下で働きたいものです。
人の上下なんで、人が勝手に決めたもの。
神様は人に上下を作ってはいません。
善悪にしても、様々なルールにしても人が勝手に決めたことです。
※ルールが不要と言っているのではありません。
ところで皆さんは、毎日どのくらい「ありがとう」と言葉を口に出していますか?。
自分が客だと思うと、無意識のうちに横柄な態度をとっていませんか?。
日本語の「ありがとう」は素敵な言葉だし、美しい響きだと思いませんか?。
ぜひこれからは、今まで以上に「ありがとう」という言葉を口に出してみましょうよ。
そうすると身の回りで素敵なことがたくさん起きるような気がします。
人は一人では生きていけない。
多くの存在があってこそ、今この瞬間を生きています。
出会う人、関わりのある人に「感謝」と「笑顔」で接していきたいものです。
きっと毎日が幸せと感じる人生になりますよね。