春分の日、秋分の日を中日(ちゅうにち)として、前後3日間を合わせた7日間を「お彼岸」といいます。
「彼岸」とは、「悟りの世界」の事です。
その彼岸に到達するためにしなければならない六種類の修行のことを「六波羅蜜」と言います。
彼岸はその修行をするための期間でもあるんですね。
六波羅蜜とは(六波羅蜜寺HPより)
「布施」
見返りを求めない応分の施しをさせていただく事をいいます。貪欲の気持ちを抑えて、完全な恵みを施すことです。布施行は物質だけではありません。
「持戒」
道徳・法律等は人が作り現在はますます複雑になっています。私たちは高度な常識を持ち、瞬時瞬時に自らを戒める事が肝要です。
「忍辱」
如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶことが出来れば苦痛の多い現代社会において、自らが他の存在に生かされていることがわかり、全ての人の心を我が心とする仏様の慈悲に通じることとなります。
「精進」
不断の努力をいいます。我々の人生の生命は限りがあります。ひとときも無駄にすることなくに日々誠心誠意尽くすことです。
「禅定」
冷静に第三者の立場で自分自身を見つめることをいいます。
「智慧」
我々は本来仏様の智慧を頂戴してこの世に生をうけております。しかし、貧りや怒り愚痴によってその大切な智慧を曇らせてしまいがちです。布施・持戒・忍辱・精進・禅定の修行を実践しどちらにもかたよらない中道を歩み、此の岸から彼の岸へ。
いかがでしたか。
日ごろの自分自身を見直す機会としてお役に立てたならうれしいです。
秋彼岸です。ご先祖様に「感謝」をしましょうね。