この写真は平成30年10月に撮影したものです。
本当に永い間失礼をしてしまい、何十年ぶりかに日蓮宗総本山身延山久遠寺にお参りに行きました。
久遠寺は想い出深いお寺で、国家試験の受験を控えていた頃、伯母やいとこ達と一緒に行ったのが最初のお参りでした。
ご利益は間違いなくありました。
試験では実力以上の結果を出せ、無事に合格、その後、とんとん拍子に就職が決まったのです。(しかも試験会場は立正大学でした。)
何十年ぶりのお参りは、記憶していた風景とは異なり、初めてお参りに来たような感覚でしたが、石段だけは記憶通りでした。
写真の山門は、関東三大門、日本三大門?と言われているとのことですが、確かに大きいです。
こんなに大きかったかなと思いつつ、その先の石段を見た時には、そうそうこの石段と懐かしい思いが蘇ってきました。
石段は287段あります。
そして、当時は五重塔はありませんでした。
前回来た時はまだまだ若かったので、石段を一気に登っていましたが、今回は...しんどかったです。
上に着いた時には、息は上がり、汗は止まらず、呼吸を整えるのに時間がかかってしまい、本堂に入っても、汗を拭うのに気をとられ、目的の一つにしていた本堂天井の龍神様を見るのをすっかり忘れていました。
気が付いたのが、帰りの電車の中です(トホホ)。
きっとこれは「また、お参りに来なさい」ということなんだと思っています。
本堂をお参りしたあとは、奥の院思親閣へ。
なんか素敵な名前だと思いませんか、思う親ですよ。
まさしくご先祖様を思うですよね。
奥の院は山の上にありますが、もちろん徒歩でも行けます。
しかし、あいにくこの日は雨上がりだったので足元が悪くロープウェイで行く事にしました。
残念な事に、奥の院周辺はガスがかかっており、視界が悪く、遠くの景色どころか近くの景色も見えにくい状態でした。(天気が良いととっても景色がよかった記憶があります。)
思親閣では、ご先祖様のご供養をお願いしました。
読経が始まると御開帳があり日蓮大聖人の像を見ることができます。
ここでの不思議な体験です。
御開帳後、私に見えた日蓮大聖人の像は黄金に輝いていました。
だから金色の像なんだと思っていたのですが、ご焼香の時に見た日蓮大聖人の像は木造だったのです。
長い時間、私には金色の像に見えていたので、目の錯覚ではありません。
不思議な体験でした。
読経が終わった後はなんとも言えない清々しい気持ちに溢れ、とっても良いお参りができたと心底感じたのです。
さてさて、これで話は終わりません。
帰りは、身延から甲府に出て<特急あづさ>に乗り換え、新宿へ。
新宿から中央線で東京、そして新幹線に乗り換えるというルートです。
ところが、中央線で事故があり、中央線の電車は止まったそうで、その影響を受け、新宿が近づくにつれて電車が遅れ出したのです。
最初は5分、そして10分、さらに20分以上と遅れて新宿に着きました。
山手線では新幹線に間に合わないと焦る気持ちは高まるばかり、焦りながら中央線ホームに行くと電車は動いていましたが、ダイヤは乱れていました。
とりあえず、目の前に止まっていた電車に乗り込んだら、これがすぐに発車、このスムーズな乗り換えで、ぎりぎり予定していた新幹線に間に合ったのです。
ここでもお力添えをいただきました。ありがたい事です。 合掌。
※全国の神社仏閣をお参りにいくと極たまにこのような交通トラブルに遭いますが、なぜかいつも結果オーライで大きな影響は受けません。
間違いなく見えない世界のお力をいただいています。感謝。